ORGA FRAノズルのパワー調整と MWSガスブロ ホップ調整について
オルガエアソフトにて製作・販売している東京マルイ MWSガスブロ をベースとした「MWSコンプリート」では、内蔵パーツとして RA-TACH製ノズルのNPASに相当するパワー(初速)調整機能を備えたORGA FRAノズルやサードパーティー製ホップアジャスターを使用することがほとんどです。
NPAS は当店のお客様であればご存知の方も多いかと思いますが、ノズル内のフローバルブの位置を変えることで初速を調整する機能となります。気温やフィールドレギュレーションに合わせた初速の調整が可能なため、様々なシチュエーションにお気に入りのガスブロ1本で対応できるようになる画期的なシステムです。
MWSコンプリートにFRAノズルを組み込んでいる場合は、パワー調整するための1.5mm六角レンチを同梱しておりますが、はじめてガスブロに触れるお客様など調整方法がわからない場合はこの記事を読みながら作業して頂ければと思います。
そのほか、後半ではホップ調整方法についても解説しております。
ORGA FRAノズルパワー(初速)調整方法
FRAノズルの調整をするにはまず、ボルトキャリアを取り出して頂く必要があります。まずはボルトキャリアの取出し方法を順を追って解説します。
①ボルトキャリアの位置確認
ボルトキャリアの取出し作業に入る前に、まずはボルトキャリアがレシーバー内で前進位置にあるかを確認します。試射の後などボルトオープンした状態では取出し作業が出来ませんのでご注意ください。
エジェクションポートを覗きボルトキャリアで全面満たされていれば問題ありません。ダストカバーが閉まっている場合はチャージングハンドルを引いてダストカバーを開けてください。ボルトキャリアが完全に後退して空間がある場合はボルトリリースレバーを押してボルトキャリアを前進させてください。ボルトキャリアが中途半端な位置で止まっている場合は一度チャージングハンドルを引き、ボルトキャリアを完全に後退させてからボルトリリースレバーを押してボルトキャリアを前進させてください。
②MWSガスブロ のテイクダウン
ボルトキャリアがしっかりと前進位置にあることが確認できたら、続いてテイクダウン(レシーバーを上下に分けること)を行います。テイクダウンを行うにはまず、テイクダウンピンを写真の位置まで抜きます。
テイクダウンピンはストッパーの付いていない方から押せば引き抜けますが、固くて指で動かせない場合は直径5mm程度のピンポンチとハンマーを使って作業してください。
③ボルトキャリアの取出し
テイクダウンピンを抜くと下の写真のようにレシーバーが上下に分割(テイクダウン)できます。この際、内部の状態や仕様によってはバッファーチューブからバッファーとリコイルスプリングが飛び出す場合がございますのでご注意ください。バッファーはリテイナーという飛び出し防止ピンにより押さえられますので、飛び出した場合はこのピンに引っ掛かるように戻してください。
テイクダウンしたらチャージングハンドルをゆっくり引き、ボルトキャリアを取り出します。
④FRAノズルの調整
ボルトキャリアが取り出せたら、1.5mmの六角レンチを使用してFRAノズルを調整します。六角レンチをノズルの先端から差し込み、ノズル内部にあるフローバルブのネジ穴にうまくハマるまで前後させたり軽くレンチを回すようにしてください。ノズルの穴に対しど真ん中を狙ってレンチをゆっくり入れるのがコツです。
うまくハマりますと、六角レンチを回そうとする際に抵抗が感じられます。
六角レンチがうまくFRAノズル内部のフローバルブにハマったら、六角レンチを回してバルブ位置を前後させます。FRAノズルのガスルートを下から覗き、フローバルブの位置を見ながら行ってください。
レンチを時計回りに回すとフローバルブが前進し、初速が下がります。(フローバルブの閉鎖タイミングが早くなり、チャンバーへ送られるガス流量が減るため。)
レンチを反時計回りに回すとフローバルブが後退し、初速が下がります。(フローバルブの閉鎖タイミングが遅くなり、チャンバーへ送られるガス流量が増えるため。)
フローバルブが後端にそれ以上下がらない位置まで来たとき、六角レンチを回し続けるとネジが外れ元に戻らなくなります。回し過ぎにご注意ください。
また、 FRAノズルの調整後は初速が変わりますので、調整後必ず初速系を用いて規制値をオーバーしていないかご確認ください。
パワー調整後は逆の手順でMWSを元に戻してください。
MWSガスブロ のホップ調整方法
FRAノズルの調整では初速が変わる訳ですが、BB弾のパワーが変わるということはホップの掛かり具合にも影響が出ます。 FRAノズルの調整とホップ調整は必ずセットで行ってください。
MWSのホップ調整ダイヤルはアッパーレシーバー内部のフロント部分にあります。ボルトキャリアを後退させた状態でボルトキャッチを掛けるなどして固定し、下から覗き込みながらホップダイヤルを細いマイナスドライバー等で回します。
不意にボルトキャリアが前進しますと危険ですので、ホップダイヤルの操作は指では行わないようにしてください。
操作しづらい場合はテイクダウンし、ボルトキャリアを取り出してからダイヤル操作してください。
写真のホップアジャスターはIRON AIRSOFT製のものとなります。このタイプはダイヤルを後方に回すとホップが強く掛かり、前方に回すとホップが弱くなります。
オルガエアソフトの製作するMWSコンプリートは、ホップアジャスターに東京マルイ純正パーツを使用する場合もございます。その際でも、ホップアジャスターの位置や調整方法は同様です。
ホップ調整後は、 FRAノズルの調整同様に初速に変化があります。ホップ調整後も初速の計測を忘れずにしてください。ゼロホップから強ホップまで、あらゆる調整位置で初速が規定値をオーバーしないようノズルと併せて初速調整してください。
FRAノズルとORGAボルトキャリア・組込メニューの3点同時購入でASSYお作りします!
調整方法について解説してきましたORGA FRAノズルですが、当店のMWSコンプリートをお買い上げいただかなくても、下記商品の3点同時購入にて、ボルトキャリアアッセンブリーとして組みあがった状態でお届けするサービスもございます。
もちろんORGAボルトキャリア、FRAノズル、それぞれ単品でのご購入も可能ですが「東京マルイ純正とは別でもう1つボルトキャリアASSYが欲しい」「アウトドア、インドアなどレギュレーションごとにボルトキャリアの入れ替えで対応したい」「内部パーツはプロに任せたい」というユーザー様には大変ご利用しやすいサービスとなっております。
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※お好みのボルトキャリアをお選びください。
※ボルトキャリアエンドは作業メニューに含まれますので不要です。
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